濡髪大明神
Nuregami-Daimyojin
●どんな神社なの?
【御祭神】 白狐(知恩院の守護神とされる)
【例祭日】 11月25日
濡髪大明神は、浄土宗の総本山・知恩院の方丈庭園よりも奥にある塔頭・勢至堂(御廟所)の裏手にあります。
濡髪大明神の起源は、知恩院の再興、諸堂の建設にあるようです。
1633年(寛永10年)失火により知恩院の諸堂が焼失。徳川3代将軍家光の命により、8年の歳月をかけて旧伽藍の倍の規模の伽藍を完成することができたのですが、迷惑を被ったのが古くからそこに棲んでいた白狐です。
御影堂のある場所に棲んでいた白狐は、御影堂建設のために棲み処を失ったことを恨みに思い、いつか仕返しをしてやりたいと考えていました。
御影堂の完成が近づいた落慶法要の日のことです。霊厳上人が信者を集めて説法をしている中に、童子に姿を変えた白狐が紛れ込み、熱心に耳を傾けていたのだそうです。
その日はあいにくの大雨。童子の髪はずぶ濡れになっていました。
年老いた信者にまじって熱心にうなづく童子を不思議に思った霊厳上人がその童子に声をかけたところ、「自分は白狐で、棲み処を追われたことを恨んでいたが、上人の説話を聞いて自分が間違っていたことに気づかされた」と白状したそうです。
それを聞いた上人は、雨でずぶ濡れになっている童子に唐傘を貸し、「お前がこの寺を守ってくれるなら、お前のために祠を建てよう。一度、お前の神通力を見せておくれ」と約束したのだそうです。
翌日、御影堂の軒下に唐傘が返されていました。これが有名な「忘れ傘」だといわれています。
その傘を見た上人は、約束どおり祠を建て、知恩院の守護神として白狐を祀り、「濡髪堂」と名づけたのだそうです。
濡髪大明神御札 1000円
鳥居
社殿
●”縁結び”の御神徳があるのは?
濡髪大明神という社名に由来されるといわれています。
男女の情事を”濡れ場”とか”濡れる”といいますが、いつの頃からか祇園の舞妓さんや芸妓さん、水商売の人たちから、「濡髪大明神」は、”濡れ場”を司る神様→縁結びの神様といわれるようになったのだそうです。
千姫の墓
●ここをチェックしてね!
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千姫の墓
御廟所事務所の右横を通り、濡髪大明神に向かって歩を進めていくと、鳥居の手前に千姫の墓があります。
千姫は、徳川2代将軍秀忠の長女として生まれ、豊臣秀頼の正室となりましたが、大坂・夏の陣の際、城内に籠もっていたところを徳川方に助け出され、その翌年、本田忠政の長子・忠刻(ただとき)と再婚。忠刻没後は落髪して”天樹院”と称し、江戸城内竹橋御殿に居住したと伝えられています。
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参拝して、徒然なるまま一筆啓上
濡髪大明神は、知恩院の中でも一番奥まったところにあるため、一般の人にはほとんど知られておらず、参拝する人もほとんどいないようです。御廟所の奥は知恩院の檀家さんのお墓が並んでいて、「ホントにここに神社があるのかな?」という感じです。
たまに方丈庭園を拝観した人が木戸を開けてお墓の方に入ってくるのですが、そのほとんどは千姫の墓を見に来る人たちであるためか、濡髪大明神に参拝することはないようです。
知る人ぞ知る縁結びの神・濡髪大明神。ある意味、とても充実した気持ちになれる神社(?)です。
●データ
所在地
京都府京都市東山区林下町400 知恩院内
問合せ
075-531-2111
URL
(知恩院)
http://www.chion-in.or.jp/
参拝時間
3月〜11月 9:00〜16:30
12月〜2月 9:00〜16:00
駐車場
45台(有料)
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